憂さ晴らし、暇つぶし、嫌なことがあったときの心の休ませ処。仕事って、会社って、そんな場所だと思う。
written by 伊藤愛結
インタビュイー:児玉光史(こだまみつし)さん
株式会社地元カンパニーの代表取締役。 長野県上田市のアスパラ農家の長男として生まれる。 長野県上田高校から東京大学に進学し、新卒で大手SIerに4年間勤める。 その後、実家のアスパラを手売りしながら渋谷にて地元カンパニーを設立。 2013年から渋谷と上田の2拠点にオフィスを構え、2016年にUターン後、オフィスを上田に一本化する。
インタビュアー:加納宗明
インビジョンのぶっこみ隊長兼ADD1株式会社の経営者。 会社を経営する傍ら、インビジョンにて採用とは?を勉強中。 建設業界の採用を変えていくために、日々奔走中!
地元の課題を解決しつづけるために、現在長野県上田市でカタログギフト事業を行っている「地元カンパニー」。
社名からも”地元のために何かをしている会社”という雰囲気は伝わってきますが、実際どんな会社なの?どんな人が働いているの?など、気になることを徹底的に伺いました!
きっかけは、自分の結婚式のカタログギフト
加納:早速ですが、どうしてこの事業を行っているんですか?
児玉社長:この事業をやっている理由は、実はたまたまなんです。
自分の結婚式のカタログギフトで本当に贈りたいと思うものがなくて、それなら自分で作ってみようかなって思ったのが始まりで。
同じ不満を持つ人が多かったのか、はじめから評判は上々でした。
でもなかなか売上が立ちにくくて…
正直大変な事業ですが、だからこそ飽きないし、やめられないんですよね。
加納:特にどんなことが大変なのでしょうか?
児玉社長:出品者を集めること、お客さんを集めること、商品選び、取材、、、あげるとキリがないですね(笑)
天候で出荷できなかったり、うちのオフィスが田舎だからお客さんが遠かったり、この事業ならではの悩みも多いです。
「農業以外は半分遊び」農家の息子ならではの考え方
加納:地元カンパニー設立までの経緯を教えてください!
児玉社長:大学で東京に出て、新卒時代は東京でサラリーマンをやっていました。
たまたま入社させてもらって、出来ることも少なかったからとにかく仕事を好きになろうと思って頑張ってましたね。
「仕事とは」「働くとは」「お客さんとは」「ビジネスとは」自分にとってどういうものなのか、そういうことをずっと考えていました。
そうやって色々考えていたら、
「何でこの仕事のために自分の時間を使っているんだろう」
「俺がやらなくてもこの課題を解決したい人はいるけど、自分の村の課題を解決したい人は、俺か、せいぜい村人くらいしかいないだろう」って思ってしまったんです。
地元のことが好きだったので、地元に何等かの貢献ができる仕事がいいなと。
なかなかないじゃないですか。「○○に入れば必ず貢献できる」って会社も、仕事も。
だから自分でやってみようかと思って、なんとなく始めました。
加納:なんとなく、なんですね…!
児玉社長:なんとなく、ですね。その頃は大志もあったかもなんですが、もはや明確に思い出せないですね。
事業やってみてわかりましたが、意味付けはその都度、いつもしているなぁと思うようになりました。
それと”仕事は半分遊び”のように捉えると吉だとも思うようになりました。
前の仕事も今の仕事も半分は遊びで、子どもの頃のかくれんぼから鬼ごっこに変わった、みたいな感じかな。
加納:仕事は半分遊び、と思うようになったきっかけはあるんですか?
児玉社長:実家がアスパラ農家で、農業をずっと家業として見てたから、あれが仕事ってずっと思ってたんですかね。
農業は仕事、それ以外は仕事と遊び半々、みたいな。
加納:「仕事を好きになろうと思ってた」とのことですが、今はどうですか?
児玉社長:独立した後はずっと好きですよ。
前職でも仕事を好きになろうと思って、たくさん会うとか、足繁く通うとか、レスを早くするとか、そういう努力はずっとしてたんですけど「一生やる?」って聞かれたら、そうじゃないなって。
今は仕事=自分で、常に自分の判断と会社の判断が一致している状態だから、心健やかに仕事ができています。
仕事を楽しく感じられるのって、ただ売上が思うように伸びることだけじゃなくて、自分の思考通りに事が動いて、上手くいって、失敗して、っていうその”ありのまま”だと思うんです。
メンバーの唯一の共通項は「自分の人生を満喫していること」
加納:児玉社長と一緒に働いているのはどんな方々なんですか?
児玉社長:性格やスキル的な共通点はそんなにないんだけど、自分の生活を満喫しようとしている人が多いかなぁ。
心の中では多分共感してくれてるんだけど、僕が何言っても静かに聞き流してくれるというか。
いい意味で、みんな社長を放置してくれてますね(笑)
加納:自分の生活を満喫してる人たちって、めっちゃかっこいいですね!
児玉社長:自分の人生が第一ですからね。
会社は休みたいときは休んだ方がいいし、寝坊したら遅刻すればいい。
出社することで体を壊すなんて、良くないですよね、、、
加納:勤務時間などの働き方は自由なんですか?
児玉社長:9時~18時だけど、出社時間は特に決めていません。
その代わり、どれだけやりたくても18時までしか働けないルールはありますが。
加納:みなさん持ち帰りでお仕事されてたりは…?
児玉社長:してないと思っていますが、、、
だから出社は遅くてもいいけど、遅刻したらその分働ける時間が減るよ、ってことですね。
うちは全員時給制で、もちろん早出も禁止。あくまでも働く時間は1年で1920時間までとしています。
加納:リモートの方もいらっしゃるんですか?
児玉社長:ある程度オフィスで働いた経験がある人はリモートでもやってもらっています。
最初からリモートは厳しいと思うんで、慣れるまでは出社してもらって。
リモートでもいいと思うんですが、オフィスだと知らず知らずのうちに情報をキャッチできるから、その点は出社するメリットですよね。
加納:「がっちり組織」というより「自立した大人の集まり」という感じでしょうか?
児玉社長:うーん、そうなれたらいいなぁとも思っていますが、そうなろうとしている青さが好きだったりします。
会社主催の飲み会はやってないですね。
もちろん社員同士飲みに行くのは自由だけど、僕はそこに入ったりもしませんね。(お酒が飲めないというのもありますが、、、)
加納:あんまり自由だと、スキルアップして転職しちゃいませんか?
児玉社長:もちろんそれはそれでいいんじゃないですかね。止められないし。転職を常に視野に入れているような人、大歓迎ですよ。
僕もこの会社でしか役に立たないようなことはさせたくないですし、転職先よりも何とか魅力的な会社になるようにがんばるのみですね。
まるで「スナック」みたいに、自由に出入りできる会社
加納:社員にとってどんな存在の会社でありたいですか?
児玉社長:憂さ晴らしとか、暇つぶしとか、会話のネタになったりとか。日常でちょっと嫌なことがあったときに英気を養えるような場所、ですかね。
お年寄りの方たちが治療だけでなくお喋りも目的で病院に集まるみたいに、会社に行く目的も仕事をしに行くことじゃなくて、集まること、という風に。
行きたい時に行って、いる人と喋って、帰りたい時に帰る、そんなスナックみたいな場所。部室っぽくもありますかね。
求む。エネルギーを持て余してる地元好き!
加納:今後どんな会社にしていきたいか、展望を教えてください!
児玉社長:売上も関わる人もどんどん増やしていきたいです。
新しい事業もどんどん始めたいし。
このくらいの大きさで留まる気はありません。
加納:そうなると、新しい仲間も増やさないとですね!
児玉社長:自分のツイッターでもよく発信してるんですが、仲間は絶賛募集中です。
U・Iターンも、既に上田周辺に住んでる人も。
他の県はわからないけど、長野はおもしろいって胸を張って言えますよ!
東京と違って土地が広くて安くて自然があって、現場も原料もすぐ近くにあるから、オリジナリティが嫌でも出ちゃうでしょ(笑)
田舎の面白さを味わいたいっていう人、ぜひ一緒に働きませんか?
あとがき(という名の募集要項)
◆募集している職種◆
・WEBマーケター
・インサイドセールス
・コンテンツライター
・UIデザイナー
・パッケージデザイナー
・グラフィックデザイナー
◆スタッフの職種構成(業務委託含む)◆
・システムエンジニア:2人
・webエンジニア:2人(うち1人育休)
・セールス&マーケ:2人(うち1人育休)
・カタログ製造出荷:1人
・商品出荷:1人
・経理労務:1人
・採用(主に面接):1人
・いろいろやる人:1人
・マンガ:1人
◆スタッフの年齢構成◆
・20〜24歳:2人
・25〜29歳:2人
・30〜34歳:4人
・35〜39歳:1人
・40〜44歳:3人(児玉含む)
・45〜 49歳:1人
*男性5名、女性6名(児玉含まず)
▲新人が社長を見ているマンガ「児玉社長がバグってる」をnoteで更新中!